
1948年以来改訂されていなかった、鈴木ビネー知能検査の改訂版が、『改訂版・鈴木ビネー知能検査』として、2007年3月に発売されました。
「鈴木ビネー式知能検査」は、鈴木治太郎博士が二十数年の歳月をかけ、16,000名以上の精密な個別測定の実験検証を継続したもので、実際使ってみると正確で有効でした。しかし、日本の社会状況は大きく様変わりし、時代的に受け入れられない問題内容や現代の生活様式に当てはまらない絵画や用具類も見られるため、現代の子どもたちの知能発達を測るにふさわしい検査に一新するため、標準化を基本から見直したものです。
があげられます。子どもの「個に応じた教育」の必要性が唱えられている今、知的能力アセスメントとしての鈴木ビネーの役割は、改訂版発行と共に、ますますその重要性が増すものと確信いたしております。

鈴木治太郎博士は、アルフレッド・ビネーの創見の精神に基づき、それに修正を加えて、わが国の子どもの知能発達の程度を測定・診断する「個別知能測定尺度」の創設を目指し、これを完成されました。その結果、「鈴木ビネー式知能検査」の検査法は、実施時間が短くて済むこと、言語性の課題を含めた一般的な知的能力を測る検査としては、成人で精神年齢を測定し、古典的な定義による知能指数を算出できる唯一の尺度となっているということで、各方面から愛用されてきました。
ところが、図版や用具が当時の社会状況にそぐわないことから、改訂の必要がありました。しかし、鈴木治太郎博士から「改訂は断じて許さない」と言明されているので、当時のままになっていました。
しかし、このたび鈴木治太郎博士のご子息、鈴木治夫氏から許可を得ることができて、改訂版発行の運びとなりました。改訂は、あくまでも原著者、鈴木治太郎博士の精神に沿って最小限の枠で検討しました。
私が幼児のころ、父はよく遊び相手になってくれました。紙に図を描かせたり、銅貨を数えさせたりして遊んでくれました。
