改訂版・鈴木ビネー知能検査の古市出版

「改訂版・鈴木ビネー知能検査」執筆者の紹介

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「改訂版・鈴木ビネー知能検査」執筆者の紹介

◆小宮三彌

上越教育大学名誉教授健康科学大学教授

komiya2003年3月に、障害のある児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じて適切な教育支援を行う「特別支援教育」への転換の方向が示されたことで、このような子どもたちや学校への適応が困難な子どもたちに対する効果的な教育支援体制の整備が急ピッチで進められている。実際の指導に当っては、一人ひとりの子どもの実態が大きく異なるので、個に応じた教育が基本となる。その際個性の重要な側面であり基礎的な能力である知能の特徴をアセスメントで十分に把握し、指導に生かすことが大事である。
ビネー式知能検査の精神にもとづいている鈴木ビネー式知能検査は、日常の具体的な素材にもとづいて作成された知能総合検査であるので、人間の一般的包括的な知的能力が測定でき、しかも検査時間も短く使いやすいことである。このように子どもたちの知的発達をトータルに捉えることに優れていることで多方面の実践の場で大いに活用されることを願っております。

◆塩見邦雄

兵庫教育大学名誉教授相愛大学教授

shiomi子どもたちは本当に多くの能力を潜在的に持って生れてきます。私たち大人が、うまく指導してあげると、子どもたちはそれらの「才能」を開花することができます。 私たちは、子どもたちが潜在的に持っている才能を「消去」しないような教育的配慮をすることが是非とも必要です。そのためには、子どもたちの持つ「力」についての的確なアセスメントを必要とします。改訂版鈴木ビネー式知能検査は、幼い子どもたちの発達的な知能能力のアセスメントに意味のある総合的な情報を提供できます。
また、もちろん、高学年の子どもたちの知的能力の総合的な情報も提供できます。 改訂版鈴木ビネー式知能検査は、人間尊重の教育を背景にして、臨床的かつ教育心理学的活用の一つの有効な手段として活用が可能です。私は、皆様とともに、本検査を通して、子どもたちの更なる発達に寄与したいと思っています。

◆末岡一伯

北海道教育大学名誉教授北翔大学教授

sueoks就学指導等の巡回相談時のアセスメントでは、限られた時間に見当をつける検査が求められます。それ故に古い検査と知りつつも、30分ほどで測定でき、個別検査である「鈴木ビネー式知能検査」は、重宝にされてきたという声を聞きます。この検査の原型を守った改訂版が刊行されます。
この作業に携わることが出来たことは、心理テストを専門とする者にとっては望外の光栄なことです。この改訂版をさらに精度の高いものにしていくためには、ユーザーである皆様のご協力なくして、それは達成できません。今後のご協力を切に願うところであります。

◆置田幸子

置田児童教育研究所長

okudar鈴木治太郎博士は、アルフレッド・ビネーの創見の精神に基づき、それに修正を加えて、わが国の子どもの知能発達の程度を測定・診断する「個別知能測定尺度」の創設を目指し、艱難辛苦の末、これを完成されました。
私は、過去38年間に「鈴木ビネー式知能検査」をおよそ37,000ケース程実施してきました。 その他の検査も種々経験しましたが、本検査法に勝るものはないとの確信と、揺るぎない信頼を抱くに至りました。
30年程前、図版や用具が当時の社会状況にそぐわないことから、大阪にあった出版社「東洋図書」に改訂を申し入れたことがあります。しかし、鈴木治太郎博士から「改訂は断じて許さない」と言明されているのでその件は受け入れられない、とのことでした。 ところが、このたび鈴木治太郎博士のご子息、鈴木治夫氏から許可を得ることができて、改訂版発行の運びとなった次第です。
改訂は、あくまでも原著者鈴木治太郎博士の精神に沿って最小限の枠で検討しました。各方面でのご活用を念じています。

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